2024.11.15
2024.12.27
男女トラブル
不倫トラブル
托卵とは?托卵した相手を調べることはできる?慰謝料や親権は?

こんにちは、
トラブルなんでも解決屋 男女トラブル部署責任者の髙橋です。
托卵という言葉を聞いたことがありますか?
「かっこうの托卵」から来ている言葉であり、
夫婦の妻が夫以外の男性の子供を妊娠し、
何も知らない夫に子供を育てさせることを
「托卵」と言います。
もし、自分の子供が托卵で
出来た子であることがわかったら?
慰謝料や親権はどうなるのでしょうか?
髙橋
なかなか非現実的な状況に思うかもしれませんが、托卵が判明したことで離婚するケースは実は珍しいことではありません。
1.托卵されている?
托卵されているという状況は、
基本的に浮気をされており
浮気相手の子供を妊娠してしまった妻が
夫の子供であると言い出産することで発生します。
自分の子どもだと思い育てていた子が
托卵の子であると判明するのは
どんなきっかけでしょうか。
1-1.血液型に違和感がある
子どもが生まれ、血液の検査をおこなったとき
自分と妻の血液型からだと
考えられない血液型であることがわかったとき
托卵を疑うケースがあるようです。
ただし、生まれたての赤子の血液型は
定まっていないこともあるため、
正確なものは時間が経ってからわかります。
1-2.不倫が判明した
妻が不倫していることがわかった場合、
不倫相手との交際が出産前であれば
子どもの父親が不倫相手である可能性が生まれます。
不倫発覚をきっかけに子どものDNA鑑定をおこない
托卵されていたことに気づくこともあります。
1-3.自分と子どもが全く似ていない
自分と子どもの身体的特徴がまったく似ていないことで
托卵を疑うケースもあります。
赤ちゃんの時点でまったく似ていないということは
よくあることですが、
極端に言えば、海外の方と不倫し托卵された子どもが
日本人離れした特徴を持って生まれた場合
疑わざるを得ず検査をおこない托卵と判明することもあります。
1-4.出産日に整合性がとれない
子どもが生まれた日から逆算し
おおよその着床日を算出することができますが、
その整合性が取れないことで
托卵を疑うこともあるようです。
2.托卵が発覚した後とるべき行動
大事に育てていた子どもが托卵の子だと発覚したとき、
子どもに罪はないと変わらず愛情を注げる人と、
妻に対する嫌悪感とともに
子どももかわいく思えなくなってしまうという方がいます。
どちらも人間として当たり前の感情であり
葛藤で苦しんだという話もよく聞きます。
今後どういう行動をとるかは、
大まかに2パターンあります。
2-1.離婚を選択する
托卵された子どもを受け入れられず
離婚を選ぶ場合、
自分と子どもに血縁関係がないことを証明するために
DNA鑑定をおこない、
その鑑定書を証拠とし離婚を申し立てます。
もし不倫の証拠を確保し、
不倫相手も調べることができれば
不倫相手に慰謝料を請求することも可能です。
妻は離婚に反対してくる可能性が高いですが、
弁護士をともない協議を重ね、
合意に至らない場合、調停や裁判で離婚の話し合いを進めます。
2-2.婚姻生活を継続する
生まれてからずっと育ててきた子どもに
愛情が消えることがなく、
妻との婚姻生活を継続し
これからも自分の子どもとして育てることを
選ぶケースもあります。
一概には言えませんが、
その際にわだかまりが完全に解消していなかった場合、
実の子どもが誕生したあと、
托卵の子どもと実子を無意識に
差別して育ててしますことがあります。
3.托卵で考えうる影響
もし、婚姻生活を継続することを選択した場合、
実子としてこれまでと変わらず
子どもを育てることとなりますが、
離婚を選択する場合、
托卵の子どもが自分の子ではないことを
証明する必要があります。
もし、離婚届のみ出して
夫婦関係を解消し、
子どもとの関係を解消する手続きをおこなわなかった場合、
どんな影響があるのでしょうか。
3-1.養育費の支払い義務
夫婦関係を終わらせたことで
托卵の子どもとの関係も自動的に
解消されると考えている方もいますが
実際はそうではありません。
血縁のある実子じゃないとしても
自分の子どもであると公的にされているため、
離婚した後も子どもの養育費を
請求されてしまう可能性があります。
3-2.遺産問題
自分の父や母(子どもから見て祖父母)、
または自分が亡くなったときに
発生する遺産の相続問題にも関係します。
公的に実子である場合、
もちろん托卵の子どもにも相続権があります。
4.托卵をされたとき必要な手続き
托卵をされ、それが原因で離婚をする際、
正しく手続きをおこなわなければ
上の項で解説したような影響が出ることが考えられます。
血縁関係がないことが判明しても、
婚姻期間中に生まれた子どもは
法律上夫の子どもとなってしまうので
それを解消する手続きを取る必要があります。
4-1.嫡出否認調停・訴訟
家庭裁判所に申し立てをおこない
子どもが自分の子ではないことを主張し、
話し合いをしたうえで
親子関係がないことが審判されれば
法的にも親子関係が解消されます。
調停で解決しなかった場合、
訴訟をおこない裁判となります。
嫡出否認の手続きは
子どもの出生を知った日から3年の間に
おこなう必要があります。
4-2.親子関係不存在確認調停・訴訟
子どもがある程度成長しており、
出生から3年以上経過してしまっていた場合、
親子関係不存在確認調停・訴訟をおこなうことになります。
ただし、子どもの出生時期から夫の子であることが否定できないものの
妻と妊娠時期に別居していたり、
夫婦関係が破綻していたなどの理由で
性生活がなかったということが明らかである場合のみ申し立てることができます。
4-3.実の父親に認知させる
調査により子どもの父親がわかっていた場合、
実の父親が子どもを認知することで
自分と子どもの親子関係がないという証明になります。
認知調停を申し立てることで
この手続きを取ることができますが、
子ども、直系卑属、その法定代理人しか
申し立てをすることができません。
そのため、夫である自分が申し立てをおこなう場合、
その時点ではまだ法的に父親である自分が
子どもの法定代理人であるとして
おこなうことになります。
5.まとめ
テレビの中や掲示板のネタ話でしか
托卵という言葉になじみがないという方がほとんどですが、
ある調査によると、
子どもがいる夫婦の4%~10%が
托卵の子を育てている可能性があると言われています。
この結果を、多い?少ない?と感じるのは
人それぞれですが、
仮に生まれるまで浮気がバレずに
いたとしても子どもの特徴などから
実の子でないことを疑い
托卵がバレてしまったとき、
大きなトラブルになるのは必至です。
トラブルなんでも解決屋では、
托卵問題に関するご相談を
専門のカウンセラーが承っております。
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