認知症患者の徘徊:行方不明になるリスクと対応方法

2023.04.27

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認知症による徘徊を放置すると危険な理由 | 行方不明になった時の対応まとめ

早急に捜索を開始すべき理由

認知症の高齢者が行方不明になって帰ってこない場合、一刻も早く探し出す必要があります。対応の遅れが命取りになるため、とにかくスピードを重視して捜索しなければなりません。この記事では、行方不明になった認知症の方を直ちに捜索すべき理由や、行方不明者を探し出す方法について解説します。

早急に捜索を開始すべき理由

認知症の行方不明者の生存率は時間が経つほど低くなるから

調査によると、行方不明になってから5日間経過してしまうと生存率は0%になるというデータが発表されています。なお、死亡して発見された場合、溺死や低体温症・凍死の状態で亡くなるケースが多いというデータも出ています。

 

認知症の場合は行方不明になってから時間が経てば経つほど、生きて見つかる確率が低くなっていきます。何度も徘徊を繰り返しているような場合でも、「いつものことだから」と油断せず当日中に行方不明届を提出し、捜索を開始する必要があるといえます。

 

出典:認知症高齢者の徘徊に関する実態調査

大きなトラブルに発展する可能性があるから

行方不明になった認知症の方を放置しておくと、大きなトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

 

過去、認知症で徘徊中の男性が列車にはねられて死亡する事故が起きています。それに対して鉄道会社が家族に720万円の損害賠償を求め、訴訟が起こされました。最終的には「遺族に責任はない」という判決となりましたが、事故から判決が出るまでに約9年もの年月が経っています。

 

なお、この事例では家族らが「監督義務を怠っていなかった」ことが考慮され、賠償責任はないと判断されました。しかし、行方不明になった認知症患者を放置して監督義務を果たさなかった場合、賠償責任を負うことになる可能性も否定できません。

 

出典:朝日新聞

 

だからこそ、トラブルに巻き込まれてしまう前に早急な措置をとる必要があるのです。

認知症の行方不明者を探す方法

①警察に行方不明者届(捜索願)を提出する

認知症の方が家出してしまったら、まずは警察に行方不明者届(捜索願)を提出してください。時間の経過に伴って遠くへ行ってしまう可能性が高まり、捜索が難航する恐れがあるからです。

「どうせすぐに見つかるだろう」と考えて行方不明届を出さないのは危険です。

②周囲に協力を仰ぐ

警察に相談するのと同時に、地域包括支援センターや役所にもすぐに連絡をしてください。隣接する市区町村に行方不明者の情報が共有されるため、発見された際に連絡がくるようになります。

 

さらに、自治会・町内会、消防団など、地域の人々にも協力を求めることをおすすめします。捜索に協力してくれる人が多ければ多いほど、見つかりやすくなります。

③専門機関に調査を依頼する

警察に行方不明者届を提出したものの見つからない、自力での捜索が難しいといった場合、トラブル解決の専門機関に相談しましょう。

 

認知症患者が行方不明になった場合、依頼者の知っている情報や行方不明者が残した情報をもとに、行方不明者が行きそうな場所を洗い出します。若い頃によく行っていた場所や行きつけの店、過去の友人の家など、行方不明になった方の思考や行動のパターンを分析することで徘徊場所を絞り込むのです。

 

その上で聞き込み調査や張り込み調査、ビラ配りの他に、独自のネットワークを活用した調査を行うことで、行方不明者の居場所を特定します。

最後に

認知症のご家族が行方不明になってしまった場合、直ちに捜索を開始する必要があります。時間が経てば経つほど大きなトラブルに発展してしまう可能性が高くなります。

 

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