セクハラしたらどうなる!?セクハラしてしまったときの罰則や対処法を解説

2023.09.30

2023.09.30

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セクハラしたらどうなる!?セクハラしてしまったときの罰則や対処法を解説

「セクハラ」とは

「セクハラ」とは「セクシャル・ハラスメント」の略で、性的な嫌がらせのことをいいます。2020年6月にパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が施行され、男女雇用機会均等法のセクハラ防止対策も強化されました。しかし、セクハラは減るどころか、増加傾向にあります。これを読んでいるあなたも、思い当たることはありませんか?この記事では、自分がセクハラしたらどうなるのか、してしまったらどう対処すればいいのか解説します。

「セクハラ」とは

性的嫌がらせである「セクハラ」は、特に職場や学校などで行われる性的な言動のことをいいます。男性から女性に対して行われるイメージがあるかもしれませんが、女性から男性に対して行われるケースや、同性同士で行われるケースもあります。

2007年(平成19年)4月に施行された「改正男女雇用機会均等法」では、男性から女性だけでなく、女性から男性、男性から男性、女性から女性のすべての場合で禁止されています。

2020年(令和2年)6月からパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が施行され、同時に男女雇用機会均等法のセクハラ防止対策も強化されました(中小企業は2022年(令和4年)4月1日に施行)。

職場におけるセクハラにおいては、この男女雇用機会均等法の規定により、企業は解決のための措置を取らなければなりません。しかし、職場や学校のガイドラインなどではセクハラの定義が曖昧なために加害者が自身の行動をセクハラにあたると認識していないことが多く、問題が長期化、深刻化する事例があります。

日本には伝統的に「イヤよイヤよも好きのうち」「押しが強いほうがモテる」といった文化があるため、勘違いしてしまうような人も(特に男性に)多いのですが、そんなものは通用しません。セクハラは被害者の人権や尊厳を侵害する行為であり、決して許される行為ではないのです。

セクハラをするとどうなる?

セクハラを行なうと、加害者は処罰されます。

セクハラを受けた被害者は、加害者に対しては「不法行為」で、会社に対しては「債務不履行責任」「使用者責任」で、賠償金を請求できる可能性があります。

会社は従業員に対して、働きやすい職場環境を整備する義務があります。これを「職場環境配慮義務」といい、セクハラが発生すると、会社の職場環境配慮義務の違反が問題となります。違反したと判断できる場合、セクハラの被害者は会社に対して債務不履行責任として損害賠償請求ができます。

また、会社は従業員が第三者に損害を与えた場合の賠償義務を規定しており、これを「使用者責任」といいます。セクハラの被害者は、この使用者責任に基づいても会社に対して賠償請求できる可能性があります。

セクハラがイコール犯罪というわけではありませんが、悪質な場合は犯罪が成立して刑事罰を受ける可能性があります。セクハラで成立する犯罪として、主に次のようなものがあります。

強制わいせつ罪

「強制わいせつ罪」は13歳以上の男女に対して暴行や脅迫を用い、相手の身体に直接触れ、または衣服の上から触れる行為と定義されます

強制わいせつの刑罰は、刑法176条で懲役6月以上10年以下となっています。

強制性交等罪

「強制性交等罪(きょうせいせいこうとうざい)」は、以前は「強姦罪(ごうかんざい)」という名称でした。

暴行または脅迫を用いて、無理やり13歳以上の者と性交等をすること、または13歳未満の者と性交等をすることをいいます。
性交等とは、性交、肛門性交または口腔性交を指します。

強制性交等罪の刑罰は、刑法177条で懲役5年以上20年以下となっています。ただし、セクハラの件数が2件以上ある場合は30年以下となります。

セクハラをしてしまったときの対応

あなたがセクハラをしてしまった場合の対応をご紹介します。

・セクハラをすぐやめる

加害者はすぐにセクハラをやめましょう。

被害者に謝罪する

セクハラしたことが間違いないのであれば、いさぎよく認めて被害者に謝罪しましょう。

上司に相談する

上司や会社にセクハラをしてしまったことを報告し、対応を検討してもらいましょう。早期に報告することで、処分が軽くすむ可能性が高くなります。

専門家に相談する

セクハラは非常にデリケートな問題ですので、自分だけで対応しようとした結果、その言動が逆効果となってしまうことがあります。そのため、自分だけでなんとかしようとせず、経験豊富な専門家に相談するのがよいでしょう。

自首する

重大なセクハラ事案では、警察に自首することも検討してください。自首することで、刑が軽くなる可能性もあります。この場合も、専門家に相談することをおすすめします。

最後に

職場や学校でセクハラがおきた場合、放置していると問題がよりエスカレートし、取り返しのつかないことになる可能性があります。また、セクハラしてしまった場合は、重い刑罰を受けるかもしれません。

セクハラは長期化、深刻化する前にトラブル解決のプロに相談することをおすすめします。

「トラブルなんでも解決屋」はトラブル解決のプロフェッショナル。さまざまな分野の専門家が揃い、トラブルを親身に、スピーディーに解決します。セクハラの問題に関しても、加害者側、被害者側、会社側のそれぞれの立場での対応方法をご相談いただけます。

セクハラについてお悩みの場合は、ぜひ「トラブルなんでも解決屋」にご相談ください。