マッチングアプリでの詐欺被害の手口とその対策

2024.03.01

2024.03.01

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マッチングアプリで詐欺被害に遭ったらどうすればいい?よくある手口や対処法について解説

マッチングアプリの結婚詐欺が増加する背景

様々なマッチングアプリが登場し、知らない人とも気軽に会えるようになりました。

世間的にも、マッチングアプリでの出会いも広く受け入れられるようになってきました。

しかし、この便利さの影で、詐欺被害などの件数も増大しています。

この記事では、マッチングアプリを通じた詐欺がどのようにして行われているのか

そして実際に被害に遭ってしまった場合にどのように対処したらよいのかを、

具体的な事例とともに掘り下げていきます。

1-1. マッチングアプリ利用の増加と詐欺の関係

ブライダル総研の調査によると、2021年に結婚した人の34.1%が婚活サービスを利用し、その4割がマッチングアプリ経由でした。

しかし、マッチングアプリのユーザー数増加に伴い、詐欺トラブルも急増しています。国民生活センターではマッチングアプリ関連の相談件数が4年前の20倍以上に増加しています。

特に、恋愛投資詐欺ぼったくり被害、さらには転売ビジネスFX詐欺など多岐にわたるトラブルが報告されています。これらの状況は、マッチングアプリ利用者が十分に注意しなければならないことを示しています。

1-2. 詐欺師の典型的なプロフィールと手口

多くの場合、詐欺師プロフィールには、魅力的で信頼を得やすいような写真が設定されています。

これらの詐欺師は、しばしば経営者、医師、海外にルーツを持つような国際的な職業に従事している人物など、高収入または社会的地位が高いと自称します。このようなプロフィールは、相手に安心感や憧れを抱かせるためのものです。

 

手口としては、まずマッチングアプリやSNSを通じて狙いを定めた相手に接近します。初めは親切、思いやりがあるといった好印象を与えるための行動をとります。その後、徐々に感情的な絆を深め、相手が自分に心を開くよう仕向けます。信頼関係が築かれたところで、さまざまな理由(病気の治療費、ビジネスへの投資、緊急に必要なお金など)をでっち上げ、金銭を要求します

 

結婚をちらつかせたり、将来を共にするという約束をすることで、相手の情を引き、金銭を騙し取るのがこの種の詐欺の最終目的です。一度お金を手に入れると、詐欺師は消えてしまうか、さらにお金を要求するというパターンが一般的です。このような詐欺師は、相手の弱みや恋愛感情を巧みに操ることで、自分の目的を達成します。

1-3. 被害事例の紹介と分析

投資関連の詐欺

詐欺師は、確実な利益や元本保証を謳って暗号資産やFXなどの投資へ誘います。マッチングアプリで知り合った後、特別な情報を共有すると偽り、資金を送らせる手口が増加しています。かつては高齢者が主なターゲットでしたが、現在はマッチングアプリユーザーも被害に遭いやすい状況です。

 

デート商法

恋愛感情を利用して、高額な商品やサービスの購入を促す詐欺です。相手に良い印象を持ってもらいたいという気持ちを利用し、無理な契約をさせられることがあります。ただし、消費者契約法や特定商取引法のクーリングオフ制度を利用して解約可能な場合があるため、該当する際は消費者ホットラインでの相談が推奨されます。

 

結婚詐欺

結婚を偽装して金銭を騙し取る手口で、結婚式資金や家族の医療費名目で金を借りた後に音信不通になるケースが多く見られます。

 

国際ロマンス詐欺

外国人詐欺師が、恋愛感情を悪用して金銭を詐取するものです。一時的な資金援助や緊急の家族事情など、さまざまな理由で送金を求められることが特徴です。

 

ぼったくり

マッチングアプリで知り合った相手とのデートで、高額な料金を請求される被害も増加しています。特に、ぼったくりバーでの過剰請求は、店と詐欺師が共謀しているケースがあります。

 

被害に遭わないためには、相手との関係が急速に進展する場合や、金銭的な要求があった場合には十分な警戒が必要です。

また、詐欺師はプロフェッショナルであり、被害が発生する前にこれを見抜くことは非常に難しいため、マッチングアプリを利用する際には、常に慎重に行動することが重要です​​​​。

2-1. 詐欺師がよく使うセリフや行動パターン

結婚詐欺師は、ターゲットの信頼を得るために、特定のセリフや行動パターンを用います。これらは、被害者の感情に訴えかけ、警戒心を解くために計算されたものです。

 

急速に親密な関係を築こうとする

あなたとは特別な縁を感じる」「こんなに話が合う人は初めて」など、出会って間もないにも関わらず、急速に親密な関係を築こうとするセリフを使います。

 

将来計画を語る

結婚詐欺師は、「一緒に老後を過ごしたい」「子どもは何人欲しい?」など、具体的な将来計画を語ることで、結婚を前提とした関係を示唆します。

 

金銭的な支援を求める

事業がうまくいかなくて…」「病気の家族の治療費が必要で…」など、様々な理由をつけて金銭的な支援を求める行動をとります。最初は小額から始め、徐々に要求する金額を増やしていきます。

 

急に連絡が取れなくなる

金銭を受け取った後、急に連絡が取れなくなることがあります。または、新たな金銭要求をするために再び現れることもあります。

 

感情的な訴え

あなたしかいない」「信じてほしい」など、感情的な訴えを使って、被害者の同情や信頼を引き出そうとします。

 

これらのセリフや行動は、ターゲットの感情を操り、金銭を騙し取るために用いられます。結婚詐欺師は、被害者が疑問を持ち始めたときには、さらに巧みな言葉や行動で回避しようとするため、早期にこれらの兆候を見抜き、関係を見直すことが重要です。

3-1. マッチングアプリの安全な使い方

マッチングアプリを安全に使用するための予防策は、ユーザー自身の安全意識と適切な行動に大きく依存します。以下に、詐欺や不正行為に遭遇するリスクを最小限に抑えつつ、マッチングアプリを楽しむための具体的な方法を紹介します。

 

プロフィール情報の管理

プロフィールには個人を特定できる情報を最小限に留め、住所や電話番号、勤務先などの詳細情報は公開しないようにしましょう。また、プロフィール写真もプライバシーを侵害されない範囲で選択することが重要です。

 

プライバシー設定の利用

マッチングアプリのプライバシー設定を適切に利用し、どの程度の情報を他のユーザーに公開するかをコントロールしましょう。不要なリスクを回避するためにも、設定項目を一つひとつ確認し、自分に適した設定に調整してください。

 

慎重なコミュニケーション

新しく出会った人とのコミュニケーションは慎重に行い、相手に過度な個人情報を提供しないようにしましょう。また、早い段階での個人的な連絡先の交換は避け、アプリ内でのやり取りを続けることが望ましいです。

 

不審な行動に注意

相手が金銭を要求してきたり、不自然な話を持ちかけてくる場合は警戒が必要です。このような行動は詐欺のサインである可能性が高いため、すぐに関係を断ち切るか、アプリの運営側に報告しましょう。

 

オフラインでの会合

アプリを通じてオフラインで会う約束をする場合は、公共の場所を選び、日中に会うようにしましょう。また、友人や家族に会う場所や時間、相手の情報を事前に伝えておくと安心です。

3-2. 相手を信頼する前に確認すべきこと

オンライン上で新しい人と出会う際、相手を信頼する前に確認すべきことがいくつかあります。これらのポイントをチェックすることで、安全にオンラインの関係を進めることができます。

 

プロフィールの整合性

相手のプロフィールが一貫性があるかどうかを確認してください。異なるプラットフォームでの情報と矛盾がないか、または過去の投稿と一致しているかなど、整合性をチェックすることが大切です。

 

オンラインでの存在

GoogleやSNSを使って相手の名前を検索し、オンラインでの存在や活動を確認します。実在する人物かどうか、または公開されている情報が本人のものであるかを確かめることができます。

 

共通の知人

相互に知り合いがいる場合は、その共通の知人を通じて相手についての情報を得ることができます。信頼できる共通の知人がいる場合は、相手についての印象や評価を尋ねてみましょう。

 

話の一貫性

通話やチャットでのやり取りの中で、相手の話に一貫性があるかどうかを確認してください。しばしば話が変わる、または矛盾するような場合は、注意が必要です。

 

感情的なアプローチに対する警戒

相手が急に感情的にアプローチをしてくる場合や、同情を引くような話を頻繁にする場合は警戒が必要です。特に、金銭的な支援を求めるような話題には注意しましょう。

 

実際に会う前の準備

オフラインで会う約束をする前に、ビデオチャットなどで相手の顔を確認することが推奨されます。また、実際に会う場合は、公共の場所を選び、誰かに会う予定を伝えておくと良いでしょう。

 

直感を信じる

最終的には、自分の直感を信じることも重要です。何かがおかしいと感じたり、不安を感じる場合は、関係を進める前に一度立ち止まって考えることが大切です。

 

これらのポイントを確認することで、オンラインの関係をより安全に進めることができます。相手を信頼する前に、これらのチェックリストを通じて、慎重に相手のことを理解するようにしましょう。

4-1. 被害に気づいたらすぐに取るべき行動

詐欺被害に遭った際には、迅速な対応が非常に重要です。以下のステップは、被害を最小限に抑え、可能な限り迅速に問題を解決するために取るべき行動を示しています。

 

速やかに連絡を止める

詐欺師とのすべての連絡を即座に停止してください。これには電話、メール、SNSなど、あらゆるコミュニケーション手段が含まれます。これは、さらなる被害を防ぐための最初のステップです。

 

金融機関に連絡する

銀行口座やクレジットカードが詐欺に利用された場合は、直ちに関連する金融機関に連絡してください。口座の凍結やクレジットカードの停止を依頼し、不正な取引があった場合はその旨を報告します。

 

詐欺を記録する

詐欺師から受け取ったメッセージやメール、取引の記録、通話記録など、詐欺に関連するすべての情報を保存してください。これらの情報は、後に警察や弁護士への報告、訴訟の際の証拠として非常に重要になります。

 

警察に報告する

最寄りの警察署に被害届を提出してください。オンライン詐欺や金融詐欺の場合、特定の部署が担当していることが多いので、事前に連絡して相談すると良いでしょう。

 

消費者センターや支援機関に相談する

詐欺の種類によっては、消費者センターや詐欺被害者を支援する特定の機関が存在します。これらの機関は、被害の相談に乗ってくれるだけでなく、適切な対処法をアドバイスしてくれます。

 

SNSやマッチングアプリの運営会社に報告する

オンラインの詐欺が発生した場合、関連するSNSやマッチングアプリの運営会社にも報告してください。アカウントの停止や警告の発出など、他のユーザーへの被害拡大を防ぐ措置を講じてくれる可能性があります。

 

法的措置を検討する

被害の規模が大きい場合や、詐欺師の特定が可能な場合は、法的措置を検討する価値があります。この場合、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

 

これらの行動は、詐欺被害に遭遇した際に取るべき基本的な対処法です。早期の発見と迅速な対応が、被害の拡大を防ぎ、時には損失の回復につながることもあります。

 

4-2. 法的措置と相談窓口の紹介

詐欺被害に遭った場合の法的措置と相談窓口についての情報をまとめます。詐欺は犯罪行為であり、適切な法的措置を取ることで被害の回復や加害者に対する責任の追及が可能になります。また、専門機関に相談することで、具体的な対処法やアドバイスを得ることができます。

被害届の提出

詐欺被害に遭った場合、最初に行うべきことは、警察に被害届を提出することです。これにより正式に捜査が開始され、加害者の特定や被害の詳細な調査が行われます。

 

民事訴訟

加害者が特定できた場合、損害賠償請求などの民事訴訟を起こすことが可能です。これにより金銭的な損害の回復を試みることができます。訴訟を起こす際は、専門の弁護士に相談することが重要です。

 

消費者センター

詐欺被害に関する一般的な相談は、地方公共団体が運営する消費者センターにて受け付けています。詐欺の種類や対処法に関するアドバイスを得られます。

 

警察

詐欺を含む犯罪の相談は、警察が設置する相談窓口でも受け付けています。緊急の場合や被害届の提出は、最寄りの警察署へ直接行くか、電話で相談しましょう。

 

法テラス(日本司法支援センター)

法的な問題に関する相談や、弁護士の紹介などを行っています。特に経済的な理由で弁護士に相談が難しい場合には、法テラスを通じて相談や支援を受けることができます。

 

弁護士会

各地の弁護士会では、詐欺被害に関する法律相談を実施しています。初回の相談は無料または低料金で行われることが多く、詐欺事件に精通した弁護士から具体的なアドバイスを得ることができます。

 

これらの法的措置と相談窓口を利用することで、詐欺被害の対処や加害者への責任追及、さらには被害の回復に向けた具体的なステップを踏み出すことが可能です。詐欺被害に遭遇した際は、一人で悩まず、これらの支援機関に積極的に相談しましょう。

ただし、警察や弁護士、その他の相談機関に相談しても問題が解決しないことがあります。

警察に相談しに行ったのに、取り合ってもらえなかった...。

弁護士に相談したものの、証拠が足りないと言われてしまった...。

そんな場合でも、適切な証拠を集め、正しいアプローチで対処していくことによって、問題が解決できる可能性があります。

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