2023.04.27
2023.05.16
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家族が宗教にハマってしまったら?辞めさせる方法を専門家が解説

「妻が宗教にハマってしまった…」「母が宗教のために多額の借金をしている…」などと、家族が宗教にのめりこんでいると気づいても、どのように辞めさせたら良いのかわからないという方は多いのではないでしょうか?一度ハマってしまった宗教から抜けさせるのは、想像以上に大変です。
この記事では、「家族が宗教にハマってしまった」という方に向けて、宗教をやめさせる方法や実際にあった相談事例を専門家が解説します。
実際にあった相談事例
家族の宗教依存に関するトラブルについて、依頼者の方からご相談いただいた事例をご紹介します。
「母親が10年近く新興宗教に入っており、いい加減辞めさせたいです。毎月高額の会員費を払わされたり、宗教の本を購入させられたりしています。何度も家族で辞めるよう説得しましたが、母親は『宗教を辞めると不幸になる』などと言って聞く耳を持ちません。すでにその宗教に総額100万円以上のお金を使っています。なんとかして辞めさせる方法はありませんか?」
「妻が半年ほど前に宗教に入会しました。はじめは友人の付き合いで月に何度か教会へ行くだけだったのですが、ここ最近は借金までして高額の献金をしているようです。脱退するよう話をしたのですが、洗脳されているようで全く話を聞いてくれません。このまま変わる様子がなかったら、離婚も視野に入れなければならないと思っています。どうしたらよいでしょうか?」
宗教を辞めさせるには
前提として、宗教を辞めさせるためには本人に「宗教を辞めたい」「宗教活動を続ける意味がない」と思わせなければなりません。いくら周りが「辞めた方がいい」と説得しても聞き入れてもらえないどころか、無理に辞めさせようとすればするほど当人との溝が深くなってしまうばかりです。これは本人にとっては宗教を信じることが心の支えとなっているので、周囲から宗教を否定されることで自分自身が否定されたように感じてしまうからです。頭ごなしに否定したために「みんな私のことをわかってくれない。信じられるのは宗教だけだ」と心を閉ざしてしまうことも少なくありません。
そのため、宗教にハマっている家族に対してご家族がすべきことは、本人に自ら脱会を決意するよう仕向けることです。
専門家が推奨するトラブル解決方法
宗教を辞めさせるためには、次のような段階を踏み本人に宗教への違和感を覚えさせることが重要です。
①潜入調査を行い、宗教団体の実態を調べる
まずは当人がどういった団体に加入していて、どこで、誰と、何を行っているのかを把握しておかなければなりません。また、聞き込み調査、備考調査、張り込み調査等によって宗教団体の活動内容や内部事情についても調べる必要があります。
②宗教の理想と現実の違いを探し、宗教団体への疑問が生まれる適切な話し合いを行う。
大抵の場合、潜入調査によって、宗教に対する違和感を覚えさせる事実が浮かび上がってきます。例えば、不安や恐怖心を煽るような方法で多額の献金を要求していたり、信者以外に対して入信するまで嫌がらせをしていたり、「修行」と称して危険行為を強要している、などといった宗教団体のマイナスとなる事実です。
このような事柄について、本人と適切な話し合いを重ね、宗教団体や教団組織に対する疑問が生まれるよう仕向けていくことで、最終的に本人に脱会を決意させます。ただし、このような心理的な誘導をご家族の方が行うのは非常に難しいです。なぜなら、宗教にハマっている本人は冷静な判断ができない思考状態になっており、専門知識なしに脱会へと導くことは極めて困難だからです。専門のカウンセラーを交えて話し合いを行うことで、トラブル解決へと導くことができます。
家族の宗教依存を放置しておくリスク
・宗教に多額のお金を払ってしまう
献金や寄付などといった名目で、かなりの金額を宗教団体に支払ってしまうリスクがあります。放置しておくと、多額の借金を背負わされたり、土地等の資産を奪われたり、共有財産まで使用されてしまったりなどと事態がどんどん悪化してしまう可能性が高いです。
・家庭が崩壊してしまう
宗教にのめり込むと、多くの場合では家族や近所の人、知人や親戚などさまざまな人に対して勧誘活動を行うようになります。ただ勧誘を行うだけでなく、しつこく勧誘をするようになったり、周囲の人とトラブルを起こすようになったりと事態が大きくなり、家庭崩壊に繋がるケースが非常に多いです。
・子どもが二世信者になってしまう
妻や夫が宗教にハマってしまった場合、子どもはその二世信者ということになります。本人がその宗教を信じているだけなら問題なくても、子どもに対し信仰を強制してしまう「宗教虐待」に発展してしまう危険性があります。
また、子どもが結婚する際、親が宗教にのめり込んでいることを理由に結婚が破談になってしまうケースも珍しくありません。
・仕事を失ってしまう
離れて暮らす娘や息子が宗教にのめり込んでおり、親の知らない間に仕事を辞め、宗教団体のスタッフになっていた…というような事例は少なくありません。気づいて辞めさせようとしたところ、違約金として多額の金銭を要求されるといったケースもあるようです。
最後に
家族の宗教依存を放置しておくと、事態が大きくなり取り返しのつかない状態まで発展してしまうことは珍しくありません。正しい知識をもとに、迅速に対処することで家族を救うことができます。
なお、信仰の自由は尊重されるべきであり、家族であれど感情や偏見で信仰を妨げるのは良いこととは言えません。ただし、信仰や宗教を悪用してお金を取ったりする団体に対して適切な対策をする必要があります。危険性があるかどうか、一般の方が判断するのはとても難しいです。正当な活動をしている団体と称し、裏では悪徳商法を行っているようなケースも珍しくありません。専門家に相談し適切に対処することをおすすめします。
危険な宗教と判断された場合や法的な対処が求められるケースでは、早急な対処が必要になります。時間が経てば経つほど、ご家族を救うのが難しくなってしまう可能性が高いです。なんでもトラブル解決屋では、すぐに対処できるよう警察や弁護士等、さまざまな専門機関と連携しており、迅速な解決が可能です。
少しでも気になることがあれば24時間匿名で電話・LINEにて相談可能ですので、まずは一度無料相談からお問合せください。
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